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【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第28章 嘘と本音は紙一重【一松】





「たまたまよ。家の前にいたから拾っただけ。でもよかった、家族の元の方が安心だもん」


「……そうだね。俺の知らない間に孕ませられてたから、一時期は血眼で相手のオス猫を探したりもしたんだけど、本人たちが幸せそうならそれでいい」「ひ、必死になりすぎじゃない?一松…」


意外な結末になったけど、これで一件落着ね。おそ松の言う通り、一松を探しに来て正解だったわ。


これで心おきなく仕事にも行け…る…


待って、今何時?


スマホを確認する。案の定、出勤時刻を30分ほどオーバーしていた。


「ぎゃあぁぁぁ!!」


Σ「え!?な、なに、どうしたの?」


「ち、遅刻…!」「…ああ、バイト?」「そう!」「休めば?」「はぁ?!」


「別に1日くらいいいと思うけど」


いや何平然ととんでもない発言してるのよ!おそ松もそうだったけど、仕事してないからって考えが甘すぎ!ほんっとクズな面に関してはどいつもこいつも似まくりねこの6つ子どもは!


「そう簡単には休めないの!猫のことは感謝してるわ。とにかく先を急ぐからこれで!」


私は後ろ髪を引かれつつも、猛スピードで路地裏を後にした。


仕事帰りにまた会いに行こう!今はバイト優先!だって今日のシフト私とハゲ店だけだから休みたくても休めないのよー!


…と、誰にも理解されない訴えを心の中で叫びながら、全速力で街中を駆け抜けたのだった。






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