第27章 飴と恋模様【十四松】
「う、うん…十四松、何か買いに来たの?」
とは聞いてみたものの、彼は手に何も持ってない。
前にもこんなことあったな。いきなりここに押し掛けてきて、拐われて。
まさか今回も?
「ううん、違うよ。ねぇ、仕事何時に終わるー?」
「え?13時だけど…」
「じゃあ僕その時間にまた迎えに来るね!」「は、はぁ…」「バイバイ!」
萌え袖を揺らしながら手を振って、彼はコンビニを出ていってしまった。
な、なんだったの?迎えに来るって…
よく分からなかったけど、また来た時に聞けばいいか。
ってあれ、私さっきまで何考えてたんだっけ?忘れちゃったわ。とりあえず仕事に集中集中!
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