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【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第23章 愛より深く【おそ松】※





おそ松が青龍刀でざっくりやられて死んでいる間に身だしなみを整え、待ち構えること10分。


「で?なんであなたがうちにいるの?」


私は、目の前で出されたお茶を啜っているクソ長男…もとい、おそ松に問い掛ける。


「んー?」ズズズー「茶を飲む前に返事をしなさい」


「なんでって、君に会いたかったからに決まってんじゃん♪あ、おかわりある?」「ね・ぇ・よ!」バシッ


突き出された湯のみを光の速さで払いのけて拒否する。そんな私の態度もどこ吹く風、彼はにこやかな笑みを崩そうとはしない。


「相変わらず余裕ね。というか私、現在進行形でバイト大遅刻中なの。まずは職場に連絡させてもらえる?話はそれからよ」


「えー、別によくなーい?せっかくアラーム止めたのにさー」


…ん?今聞き捨てならない台詞が聞こえたような。


「おそ松、今なんて?」


「ん?だから、アラーム。うるさかったからさ、俺が止めたんだよねぇ。つか君6時起きとかやばくない?ブラック企業はやめといたほうがいいよ〜?」


おっ、お前が止めたんかい!!


「何勝手なことしてくれてんのよ、遅刻したのはあんたのせいじゃない!っていうか一体何時からいたの!?」「昨日の夜?」「はぁあッ!?」


「いやー、鍵開いてたもんだからさ、ラッキー♪と思ってつい☆」「つい☆で他人宅にほいほい入ってこられたら警察の仕事が追いつかんわ!」


信じられない…玄関の鍵を閉め忘れてたのは完全なる私の不注意だけど、それにしたってまさか夜中に侵入されるなんて予測できないわよ!


「な、何もしてないでしょうね!」「あ、そこ疑っちゃう?だめだよー、すぐ人を疑っちゃ。心の汚い人間になるよ?」「あんたにだけは言われたくない!」


「大丈夫大丈夫、別になんもしてないって。何度か襲いそうになったけど、俺紳士だから我慢したよ〜」


「紳士は路地裏でセクハラなんかしないわよ!」


「うわ、それまだ根に持ってんの?俺土下座までしたのにぃ」「カラ松に無理やり押さえ込まれただけでしょ!」


こ、こいつ、ああ言えばこう言う…!口では一向に敵わないわね。


私は彼との押し問答を諦め、スマホを手に取った。


「とにかく!事の顛末だけは報告しておかないといけないから、一度席を外してもらえる?」


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