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【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第23章 愛より深く【おそ松】※





「……ん…」


カーテン越しに届く眩い光が、朝の到来を告げる。


ゆっくりと瞼を開くと、ちょうど視界に枕元に置いたままだったスマホが映り込んだ。


アラームはまだ鳴ってない…今何時かしら…


画面を見て、一気に覚醒する。


Σじゅっ、じゅじゅじゅ、11時!?


勢いよく起き上がり、念のため壁掛け時計も確認する。間違いなく、時刻は午前11時を回っていた。


なんで?!私昨日しっかり6時にアラームセットしておいたのに!表示すら出てないってことは一回止めたの?記憶にないし起きた覚えもないわ!嘘でしょ、いくらなんでもこんなに寝過ごしたことなんて今までなかったのに!


は!それよりバイトよ、バイト!4時間は遅刻してるわよこれ!っていうかなんで連絡の1つも入ってないの?全てに納得がいかない!


「と、とにかく起きてまずは謝罪の電話を「おっはよー、♪なんかすっげー慌ててっけどだいじょぶ?」………は?」


聞き覚えのあるお気楽そうなその声に恐る恐る振り返ると…


「どもー!おそ松でーっす☆」


もう何度見たことか、赤いパーカーに身を包んだ彼が爽やかとも取れる満面の笑みを浮かべて、部屋の入り口に立っていた。


「…おそ松?」


「え、まさか忘れたとか言うなよ〜。お兄ちゃん悲しくて泣いちゃう♪」


「松野家長男の松野おそ松さんですか…?」


「そうそう、なんだよちゃんと覚えてんじゃん♪」


「………」


ちょっと状況がうまく飲み込めないんだけども、


とりあえずこいつは真っ先に殺るべきだということだけは即座に理解した。


ゆらり…「コロス…」「およ?」


「打ち首獄門、水攻め、熱湯風呂、金ダライ…せめてもの慈悲として好きなものを選ばせてやるわ」「後半ただのコントネタになってっけどそれでいいの?」


「そう…切腹がいいのね。潔いじゃない、介錯してあげる」「いやなかったよな?切腹なんてラインナップに入ってなかったよね?ってか俺の選択権どこ行ったの?!」


「ええい、やかましいわ不法侵入者め!覚悟ぉぉぉぉッ!!!」ズバァッ!Σ「何その刀!?なんでそんなもん持って…ぎゃぁぁぁぁーっ!!?」






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