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【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第23章 愛より深く【おそ松】※





画面を操作していると、突然スマホを上からするりと奪われた。


「えっ!」


見上げると、いつの間にか後ろに回り込んでいたおそ松が、片手で持っているスマホを宙にぶらぶらと揺らしている。


「これ没収な。どうせ店からも連絡こねーんだからいらないだろ」


「は?意味が分からないわ、返して!」「おっと」


素早く手を動かしてスマホを掴もうとするも全て空振り。彼はそれをポケットにし舞い込むと、動けないように背後から私をぎゅっと抱き締めた。


「///!ちょ、ちょっと…!」


「悪いけど、店の電話番号は長男様の権限で朝のうちに着信拒否させてもらったから。ま、無断欠勤なんて誰でもするでしょ?1日くらいへーきへーき」


彼の吐息が、耳にかかる。すっかり敏感になってしまった私の肌は、それだけで徐々に熱を帯び始めた。


「ひ、他人事だと思って…!」


「そんなにバイト行きたかった?」


囁くように問う彼の声色は、いつもよりどこか大人びていて…私を戸惑わせていく。


「い、行きたいとか行きたくないとかの問題じゃないわ。だ、大体、ほんとに何しに来たの?」


「何しに、ねぇ…なんだったら許す?」


…あれ…おかしいな。ただ会話をしているだけなのに、まるで全身が麻痺しているかのように動かすことができない。


「…し、質問に質問で返さないで…」


唇も僅かにしか開けず、か細い声で反論する。しかし次の瞬間、彼は私の襟元をずらし、露になったうなじに甘く噛み付いた。


「ぁ…っ///や、な、なに…」


かすかに痛みが走り、体が小さく跳ねる。


「…あーあ、痕ついちゃった。ま、はこれから¨俺のモノ¨になるんだし、別にいいよな」


「んん…っ」


噛んだ箇所をなぞるように、唇が押し付けられていく。触れては吸って、その度に胸の高鳴りは加速していった。


「お、おそ松…っ///」


止めようにも動くことすらできず、されるがまま。次第に息も荒くなってきて、私の中にある願望が芽生えた。






…もっと、彼に触れられたい。






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