第21章 嵐は突然やってくる

ポクポクポク……チーン


「努力はする！」


激しく不安だ…！


でも現状を脱する術はもはやこれしかない。十四松を信じよう。信じる者は救われる…救われる…！


「じゃ、じゃあいってらっしゃい十四松。頼んだわよ」「うん、分かった！」


彼を送り出そうとした…その時。


「なぁチョロ松。ちょいとさ、コンビニ行ってプリン買ってきてくんねぇ？」


…おやおや？


「待って十四松。何か動きがありそうよ」「おそ松兄さんがチョロ松兄さんに何か頼んでるー」


「ちょっと、話聞いてた？就職と今後の人生についての話からなんでいきなりプリンに飛ぶの？あと自分で買いに行け」


「だーから金ねーんだって。お兄ちゃん今すっげー甘いもん食いたい気分なんだよねー。買ってきてくれたら金倍にして返すよ？いつになるか分かんねーけど☆」


「なにそれ、そんなの信じられな「じゃあここは公平にジャンケンだな！」って聞けよ！」


「まぁまぁ、俺がジャンケンに負けたら素直に諦めるからさ。はーい、最初はグー！」「うぐ…ああもう！」


「ジャーンケーン、ポンッ！」


……ど、どっちが勝ったのかしら。


「ぃやったー！俺の勝ちぃーっ！」「…ちょ、小躍りすんな殺意湧くから。はぁぁ、やっぱり勝負受けるんじゃなかった…」


ああ、おそ松が勝ったのね。チョロ松本当に悔しそう。ということは。


「じゃーチョロちゃん♪プリンとアイスよろしくねん♪」「おい、何しれっとアイス増やしてんだよ。倍返し、忘れないからな！」「はいはーい♪」


「…チョロ松兄さん、行ったみたいだね」「…うん」


な、ナイス！ナイスよおそ松！たまには頼りになるじゃない！


…いや、まだ安心するのは早いわ。次はおそ松自身をどうにかしないと。


「十四松ー、そこにいるんだろ？」


「「！！」」


え…！い、今おそ松、十四松を呼んだ？


「うるさいのにはコンビニ行ってもらったからもう出てきていいよ〜？」


私たちは顔を見合わせる。いつから気付いてたの…？


けど、バレてるなら話は早い。さすがに私がいることまでは分かってないみたいだから、十四松だけに出ていってもらおう。