第20章 ¨好き¨の意味【十四松】※
二人で逃げるようにスタバァを後にし、歩いてる途中でふと気付く。
なんか当然のように十四松がついてきてるけど…この後どうするの?
偶然とはいえ、出会ってしまったわけだし…これまでの経験をふまえるとこの先の展開は恐らく、
またもや告白されて迫られる
↓
流れでラブホにレッツゴー
↓
セク○ス!
↓
イチャラブピロートーク
↓
朝帰り
ってことになるんじゃ…!?
いえでもよく考えるのよ私!相手はあの十四松、悪魔であることに変わりはなくとも6つ子の中では(行動力や思考回路を除き)一番マシだもの!
ああでも、ラブホに誘われたこともあったっけ…これはもう確信ですわぁ…(遠い目)
十四松は…今のところ怪しい様子はない。萌え袖を大きく振りながら私の横を歩いている。
うーん、私はどうすべき?そろそろ流されるのもやめたほうがいいわよね。いやまぁ、これまでも一応同意の上でだったわけだけど。
「…十四松」
「なにー?」
「こ…この後、どこに行くの?」
って、あ、あからさまに聞きすぎたかしら…でも他に思い付かなかったし!
彼は間髪入れずに、
「家帰るよ!」
と即答。
あ、なんだ…そうよね、よかった。
私が考えすぎてただけみたい。トド松も言ってたけど、ボッシュートの一件以来みんなは私に関しては独断で動いてるみたいだし、十四松にはなんの下心もないのね、きっと。
…安心した、はずなのに。
ちょっぴり残念だと思ってしまったのは、気のせいかな…
「あ、そういえばまだ言ってなかった!さっきはごちそうさまでした!」
「うん…」
「また君とスタバァ行きたいなぁ!行こうね!」
「うん…」
「そうだ!も一緒にうち来るー?」
「うん…」
………え?
「マジで!やったー!」
「あ、ちょ、十四松?今のはちが…「このままお別れするの寂しかったんだ!いっぱい遊ぼう、やきうしよー!」
と、
取り返しのつかないことになってしまった!!