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【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第20章 ¨好き¨の意味【十四松】※





「どーしたの?おいしいよー!」


「そ、その…熱いの飲んだ後に冷たいのを飲むと、お腹壊すというか。だから遠慮するわ」


「そうなったら僕が君を介抱してあげるよ!だからだいじょーぶ!」


や、優しい…!じゃなくて。そうじゃなくて!


「ね、!」


う!十四松、恐ろしい子…!


「い、いただきます…」「うん、どうぞ!」


なんというか、あざとくなくて狙ってない可愛さほど罪なものはないわよね。ある意味6つ子の中で最強だわ。


別に間接キスは今さら問題じゃない。むしろこれくらいのことで未だにドキドキするほうが異常なのよ。意識しすぎよね…。


どうせ十四松はそんなこと気にしないだろうし。大体目の前にそっくりさんがいるんだから、甘いものを摂取しようがしまいが思い出すのは不可避だわ。もう流れに任せよう。


受け取ったドリンクのストローに口をつける。その瞬間、彼の無邪気な声が突き刺さった。


「あ!間接キス!間接キスだ!」Σ「ぶふッ!!」


予想だにしてなかったリアクションに思わず盛大に吹き出す。な、なんつーことを…!


「じゅ、じゅうしまぁぁつ…!そういうのはわざわざ言わなくてもいいの!」


ティッシュで口元を拭きながら恨み節をきかせるも、彼は首をコテンと傾げて頭上にはてなを浮かべるばかり。


「なんで?だってこういうの、間接キスって言うんでしょ?僕でも分かる!」


「その通りだけども!こ、こんな公共の場で、しかもそんな大声で!」


「もっかい言うー?」


「話の流れ!せめて話の流れ汲み取って十四松!」


「、!みんな見てるからシーッだよシーッ」


「は…?」


辺りを見回すと、何やら私にのみ蔑みの視線が集中していた。


ちょ、なんでよ!確かに私も大声出しちゃってたかもしれないけども!何、十四松には天使バリアーでも張ってあるの?だからノーダメージなの?!一体誰のせいだと…というかガラス割れたのには見向きもしなかったくせにこの世界の倫理観ほんとに謎すぎるわ!


「……十四松、飲んだわね?即刻立ち去るわよ」「うぃッス!」






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