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【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第19章 星に願いを





「おしっ、できた!こんなもんだろ」


おそ松、書き終わったみたい。見に行こうかしら。


「おそ松、なんて書いたの?」


「え、気になる?気になっちゃう?」「ま、まぁ」「俺カリスマレジェンド人間国宝様だからな〜!気になっちゃうのも仕方ないよねぇ、なはは!」「やっぱりいいです」「ウソウソ、見ていいから行かないで」


ため息をついて、彼の短冊を覗き込む。えー、どれどれ…


『ギャンブルでいっかくせんきん!』


あー……っぽいわー。


「どうでもいいけど一応聞くわ。これってつまりどういう意味なの?」


「え、そのまんまだよー?ニートやってく上で、パチと競馬の稼ぎは必要不可欠だからさぁ。必ず当たりますように!ってお願いしておけば、まず金に困ることはないよなって意味!俺天才じゃね?あったまいー!」


だめだこいつ早くなんとかしないと。



***



「フッ…今ここにしたためてやったぜ、マイウィッシュ!」


あ、カラ松もできたみたい。


「カラ松、なんて書いたの?」


「!まぁ待て、見せてやりたいのは山々なんだが、こういうものは簡単に「はい、没収ー」ちょ、えぇ!?」


あっさり彼から短冊を奪い取り、文字に目を通す。そこにはやけに達筆な字でこう書かれていた。


『ラブ&ピース!』


…………


「ふんぬッ!」ビリィッΣ「OMG!?な、なぜ破いたんだ、マイハニー!」「なんか無性に腹が立ったから」「理不尽!」



***



「…無難だけど、これでいいかな」


次はチョロ松ね。一番迷ってたみたいだけど、なんて書いたのかしら。


「チョロ松。願い事は何にした?」


「ああ、ちゃん。散々迷ったんだけど、結局普通の願い事になっちゃった。でも普通が一番だよね」


どれどれ…


『有名なIT企業に就職して社長に史上最速昇格して立派に独り立ちしてから可愛いお嫁さんをもらって両親に孫の顔を見せてあげて公私共に充実した人生を送っていけますように』


ぜ、


全然普通じゃなかった!!


「これはまた見事なライジングシコースキーっぷりでございますわね」「君までそれ言うの?!」



***


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