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【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第19章 星に願いを





と、いうわけで。


「はぁ…なんで招かれた側の私がパーティー料理作らなきゃならないのよ…」


台所で材料を刻んでいると、チョロ松がいつも以上の困り顔で謝ってくる。


「ごめんね、ちゃん。本当は僕らでどうにかしようとしたんだけど、なんせ今まで母さんに頼りきりだったから、料理なんて誰もまともにできなくてさ…」


「ああ、うん。でしょうね」


今はもう片付けたけど、台所に入った時度肝を抜かれたもの。キッチン用品が床に散乱してるわ、食材らしきものが辺りに飛び散ってるわ、コンロが黒焦げだわ…


6つ子がまともに料理しようとすると、台所が破滅の一途を辿るということがよーく分かった。なので急遽私に作ってもらおうと画策した。そこまでは百万歩譲って許してあげてもいい。


しかしだな?


「なんっで手伝いがチョロ松しかいないのよ。後の5人は何しとんじゃゴルァ」グシャッ


手に持っていたアボカドを自慢の握力で握り潰す。あ、使おうと思ってたのについ☆


「み、みんなは飾り付けだから…いやまぁ、単純にやりたくないんだと思うよ。というか手伝わせないほうが無難かな」


飾り付けに5人もいらないと思うんだけど。やたら向こう騒がしいし、絶対遊んでるわねあいつら。


「はぁ…まぁいいわ。チョロ松、この酢めしうちわで扇いでくれる?私はデザートに取りかかるから」


「うん、分かった」


「ねぇ、毎年こんなパーティー開いてるの?」


「毎年、ではないかな。子供の頃はよくやってたけど、成人してからはたまにふざけて開くくらい。男兄弟6人ともなると、パーティーって名目だけで盛り上がれるからね。今年は君もいるし、じゃあやるかっておそ松兄さんがさ」「なるほど」


最初は七夕パーティーと聞いて「お子さまか!」って思ったけど、確かにこのメンツならパーティーってだけで楽しめるんだろうな。ちょっと羨ましい。


「、チョロ松兄さん!そっちの守備はどうッスか!」


なぜか頭から紙テープをぐるぐる巻きにした十四松が走ってこちらにやってきた。


「ちょ、十四松!何その格好!」「おそ松兄さんにぐるぐるされた!どう、似合うでしょー!」「似合う似合わないとかの問題じゃないからね?!」


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