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【おそ松さん】6人の悪魔と愛され幼なじみ

第18章 甘い甘い蜂蜜のような【トド松】※





私はトド松を思い切り突き飛ばすと、彼は半泣きで抗議してきた。


「ひどいよ、ちゃん!なんで僕にはこんな扱いなの?ここは素直に僕に身を委ねるのがセオリーでしょ!」「うん?ああ…イラッ☆ときちゃったから?」「やめて!笑顔で言わないで!僕のライフはもうゼロだよ!」


必死につっこんでくるトド松がおかしくて、つい笑ってしまう。やっぱり、彼とはなんだか話しやすいな。飾らなくていいし、本音をぶつけられるから。


「ふふ、ごめんねトド松。あなたのツッコミが面白くていじわるしちゃったわ」


「…君、本当に性格変わったよねぇ。あーあ、せっかくいい雰囲気だったのに台無しだよ」


頬を膨らませてぷいっとそっぽを向くトド松。その仕草もあざといなぁ、と苦笑しつつ、私はあることを思い付いた。


「そうだ!トド松、お昼一緒に食べない?」


「えっ?」


仲良くなるための手っ取り早い方法その1!一緒に食事をすれば親密度は高まるはず!見たところ彼は今すぐ私をどうこうしようとは思ってないみたいだし、この機会に一気に距離を縮めるチャンスよ!


あ、でもトド松だけを誘ったら不平等かしら。まぁ他のみんなはまた別の機会に誘えばいっか。…めんどうだし。


「お昼…それって、君が作ってくれるってこと?」


「もちろん!私、料理には自信があるの。1人で食べるのは寂しいけど、トド松と喋りながらなら楽しそうだわ。どう?」


彼が瞳を輝かせる。


「うん、ありがとう!嬉しいよ、すっごく嬉しい!君の手料理をあのクソどもより…じゃなかった、兄さんたちより一足先に食べられるなんて夢みたいだ!」


ん?今ちらっとクソどもって聞こえた気がするけど…喜んでくれてるし、まぁいいや。


「ちょうどいい時間だし、さっそく準備するわね。ゆっくりしてて」


「あ、僕も手伝うよ!」


「トド松、料理できるの?」「えへ、ぜーんぜん♪」「なら座って待ってろや台所は戦場なんだよ」「ちゃん、目がマジすぎて怖いってば!」


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