第17章 悪魔たちの日常
トド松は剛速球を食らって空の星になったわけだけど、あれで平然としてる十四松も恐ろしかったわね。やっぱり人間じゃないわ…
安易にストーカーなんてするもんじゃない、と後悔しながら歩いていると、今度は前方に赤パーカーと緑パーカーを着た二人を発見した。
えーと、おそ松とチョロ松?6つ子は二人一組で外出するのが常なのかしら。それにしても十四松たちと違ってこっちはなんだか言い争ってるわね。
「おそ松兄さん、僕金ないんだって何度言ったら分かるの?!いい加減手離せよ!」
「だーめー。俺知ってんだかんなー?お前こないだパチで大勝しただろ。俺の見立てでは、財布ん中に5万はあるね!」
Σ「!?は、はぁ!?べ、べべ、別に勝ってないし!5万どころか、せ、1000円も入ってないから!」
「チョロちゃん嘘つくのマジ下手だね〜。声裏返ってるよ?」
「やや、やかましいわクズ兄貴!この軍資金は全てにゃーちゃんのために費やすんだよ、貴様に払う分なぞないわ!」
「あ、引っ掛かった引っ掛かった〜♪カマかけてみたんだけど〜、やっぱ金持ってんじゃん♪」
Σ「な!!」
「ってわけで〜、お馬さんに会いに行こうぜチョロ松ぅ♪今日はなんか当たる気がすんだよねぇ」
「い、嫌だ!お前がそう言う時って大抵爆死すんだろーが!ちょ、おい離せって、俺は一銭も払わないからな!聞いてんのかこのバカ兄貴!!」ずるずるずる
……………
うん、二人の末路はなんとなく想像つくし、深追いはしないでおこう。
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