第16章 両片想い【一松】※
前戯からそれほど時間も経っていなかったため、彼はゴムを着けた後すぐに私に挿入した。
中途半端に止めたのが相当キていたのか、彼に余裕なんてものは皆無で…
いわば¨お預け¨を食らっていたような私も同じく、繋がってからはただひたすらにお互いを求め合っていた。
ギシッ…ギシッ…
「あぁっ!あんっ!あぅっ!いちま…っひゃぁんっ!///」
「っは…!、!///」
狭いソファーの上で、彼に覆い被される形で密着しながら、何度も何度も腰を打ち付けられる。
緩急をつけて、だとかそんな器用さはなく、ただひたすら激しく、奥深くまで。
「……っほら、もっと…乱れろよ…!」
「ぁんっ!///ぁあっらめぇ…いちま、つ…こ、われちゃ…あぁんっ///」
肉のぶつかり合う音、卑猥な水音が辺りに響き渡る。目が合えば深いキスをして、舌を絡め合っては唾液を飲み干して。
そのうち溶け合って一つになってしまうんじゃないかというくらい、夢中で体を繋げた。
「は、ぁ…っいちまつ…いちまつぅっ…!///」
「…あんた、エロすぎっ…ほんと淫乱だな…!///」
自分でも、なんでこんなに彼を求めているのか不思議でならない。
カラ松と同じで、まだはっきりとした恋愛感情を抱いてるわけじゃないはずなのに…
気持ちよくて、全身が快感に震えていて、どうしようもなく
私を抱いている彼が…愛しくて。
「イ…く…っ!イっちゃ…あぅっあぁっ!///」
「ん…ッは、俺も…!」
体を仰け反らせ、声にならない声を上げる。ナカが収縮して、彼も射精したのがゴム越しに伝わってきた。
「…ぁ…はぁ…///」
余韻に浸りながら、彼の背中に両腕を回して抱きつく。荒い呼吸を繰り返し、少し落ち着いてきたところで私たちは触れるだけの甘いキスを交わした。