第3章 六つ子のやる気は疎ら
結局2人が降りてきたのは10分後。
二人に身支度を済ませるとすぐに車に乗せ私は無言で車を走らせた。
お「あのー、彼方さん?」
「……。」
か「マイエンジェル彼方。可愛い声を聞かせておくれ?」
「………。」
無視するって言ったのに時間通り降りてこなかったふたりが悪いので、私は悪くないもん。
お「ありゃー。こりゃ完全に怒らせちゃったな…」
か「ハニー、そう怒らないでくれ。 謝るから…」
「ふん。あーあー、時間にルーズな人は嫌いだなー。 喋りたくないなー。」
そう言ってチラリと後部座席に座るふたりを見る。
『ニヤニヤニヤニヤ』
二人揃ってニヤつきやがって…
「絶対喋らない!!」