第3章 六つ子のやる気は疎ら
松野家に着いたのは10:15。
松野家のお母さんとスーツ姿のお父さんに挨拶をして、私は二階に駆け上がった。
バン!!
お「ンガァァァァ、グゴォォォ……ンガァァァァ」
か「……スースー…。」
案の定おそ松とカラ松は絶賛爆睡中、しかもおそ松はイビキと言うオプション付きで腹が見えていた。
「……あんたら、起きなさぁぁぁぁぁぁい!!!!!」
お「え、なに!?怪獣!?怪獣が攻めてきた??」
か「んあ???………。」
飛び起きて訳の分からんことを言ってるおそ松と、目を覚ましたものの不機嫌そうに眉間にシワを寄せるカラ松。
「馬鹿な事言ってないで起きる!!カラ松はいつもの自分に戻る!!
はい、3! 2! 1!」
お「え、あ。なんだ彼方じゃん!!脅かさないでよ~」
か「はっ!!な、なんだ彼方おはよう!今日も天使のようにキュートだな゚+キラ」
「昨日私、10:00には起きてって言いましたよね??」
お「ん?そんなこと言ってたっけ…?」
か「いや、俺のearには入ってこなかったが?」
ほぉ、そうきたか…
「とにかく着替えてください!!
もう時間もないんですから!!」
お「えー、もうちょだけゴロゴロさせてよー」
か「そうだな後少しだけ…」
そう言うとふたりはふとんを肩にかけ直した。
「…すぐに支度してくれないと今日1日無視します。いいんですか?」
お「んー、随分可愛いこと言ってくれるねー」
か「ああ、So cuteだ」
「…とにかく、すぐに着替えてください!!
5分以内に降りてきてくれなかったら無視します!!」
布団を引っぺがし押し入れに仕舞うと、私は階段を降りた。
2人は冗談だと思っているが、今日はメンバー全員で午後から少し前にあった歌番組の特番「Music stadium」の打ち上げのパーティーに出れるように予定を組んである。
ま、時間通り降りてこなかったらパーティーは2人で楽しんでもらって私は、残りの4人とパーティーを楽しむだけだけどね?