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F6 *六つ子アイドルは面倒臭い

第3章 六つ子のやる気は疎ら



い「ん、寒い……。布団どこ?」

と「ちょっと一松兄さん寝ぼけないで!!

ああ、それ僕のストール!!」

バックミラーを見ると、一松がトド松のストールを強奪して寝る体勢に入ろうとしていた。

トド松はストールを剥ぎ取ろうとする一松に抵抗していたが奪われて、意気消沈と言った状況だろう。

「一松ー、それトド松に返しなさい!

私のブランケット貸してあげるから!」

い「はい、トド松返す。

彼方早く貸して、寒い。」

と「……兄さんホントは起きてるでしょ。」

助手席に置いてあったチェックのブランケットを後ろの席に投げ入れる。

い「スンスン…ヒヒヒ、彼方の匂い♪」

と「……。」

「トド松、今更こんな事でドン引かない!!」

今の顔はアイドルがする顔じゃないし…。

なんてしてるうちにロケ地に到着し、2人を車から下ろしてスタッフの方に挨拶をして回っていると案内役のお笑い芸人さんが一松に話しかけていた。

?「おはようございます、今日はよろしくお願いします!!
いや、まさかあのF6の方がうちの番組に出て下さるとは!!」

い「え、あ。 お、おはようございます…。

いえ、あの…」

や、やばい寝起きだから一松が素のまんまかえしてる!!

と「お、おはようございます~。 今日はよろしくお願いします♡
すいません、兄さんちょっと人見知りで…あ、僕末っ子のトド松です!こっちは四男の一松兄さん。
僕ら余りこう言うロケとか慣れてないんで、ご迷惑をお掛けするかも知れませんがよろしくお願いします。」


と、トド松~!!!

よくフォローした!!

「それではロケ始めて行きまーす。

お2人とも準備はよろしいですか?」

と「一松兄さん、大丈夫?」

い「…うん、大丈夫。」

と「て言うか、その膝掛け置いてきなよ。」

い「やだ……。」

と「はぁ……僕らは大丈夫でーす。」


9:00、2人のロケが始まった。

司会進行のお笑い芸人さんが、テンションの低い一松をうまく弄って笑いをとってくれたり、トド松が観光客の人に話しかけてみたりとなかなか順調にロケが進んでいった。

これなら大丈夫かな??

そう思った私はプロデューサーさんに挨拶をして今度はあの上2人を迎えに松野家に車を走らせた。
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