第2章 六つ子は朝が弱い。
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お「…さてと、カラまっちゃん?
今どこ見てたのかなー?」
彼方の走って行く背中を眺めていた顔を次男の方に向けながら、スーツを着崩した長男はニヤニヤしながら聞いた。
か「っ!! べ、別に…」
その視線から逃れるようにそっぽを向いて小さく答えた次男。
お「そう言う所、一松と同じ反応するよなー。」
小さく笑いながら長男は続ける。
お「今、あいつの尻見てただろ。」
か「なっ!! べ、別に尻は…」
お「尻はって、バレバレだっての。…まぁ、確かにいいケツしてるよなー、あいつ。」
か「だから!!
チッ……俺達も触ったことないのにって思って。」
ぐしゃぐしゃと髪をかき乱しながら不貞腐れた顔をする次男。
お「え、俺触ったよ?」
か「!?」
お「紹介されたその日のミーティングで。
…まぁ、ボコられたけど。」
か「おそ松、お前何してんだ。」
呆れる次男に長男はカラカラと笑う。
お「挨拶だよ。可愛い子限定の挨拶♪……まぁ俺達のマネージャーに手を出すのは、感心しないねぇ。」
ち「それは僕も同感だよ。…おそ松兄さん」
と、カラ松の座る椅子の背もたれにもたれるように、スーツをビシッと着こなした三男がやって来た。
お「お、チョロちゃん。お疲れ〜。」
ち「てか、何?あの子のお尻触ったの、おそ松兄さん。」
お「おー結構気持ちよかったぞー。すべすべで…まぁ、その後の右ストレートは効いたけど。」
と長男は頬をさすった。
お「お、戻ってくる。…まぁ、俺らでカバー出来るところはカバーして行ってあげましょうや。」
ち「そうだね、こんなに一生懸命にしてくれるんだもん。」
か「…そうだな。」
3人は自分達を支えてくれる少女を見て、無意識に微笑んでいた。