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F6 *六つ子アイドルは面倒臭い

第2章 六つ子は朝が弱い。



「助かったよトド松〜。けど、あんな言い方しなくても…」

トド松に腕を引かれながらスタジオを出て廊下をあるく。

と「……。」

「ねぇ、トド松?何怒ってるの?」

いつもは饒舌なはずのトド松の無言に、言われもない恐怖を感じた。

「ね、ねぇって…」

と「はぁ、彼方ちゃんさぁ…あんな事されて何で黙ってたの?」

楽屋の近くのダンボールの山の影に隠れるよう、トド松は立った。

「あんな事って…私なんかされたっけ?」

と「はぁ!?彼方ちゃん太もも触られてたじゃん!!」

「あぁ、あれね。あの人、女の子マネージャーには皆にしてるから大丈夫よ。」

と「け、けど…」

「心配してくれてありがとう、トド松。けど、私は強いから大丈夫!!
ほらほら、早く楽屋行くよー」

半ば無理やりトド松を楽屋に入れた私は、今日の仕事の進み具合を伝えるため社長に連絡をいれた。
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