第9章 8 Melody.〜天side〜
「ん〜……ここは仮◯らいだぁの出番だなぁ〜……」
「陸寝ちゃったね」
「疲れは身体に良くない。このまま寝かせといてあげよう」
「うん!そうだね!」
「しーっ。、うるさい」
「へへへっ、ごめんなさい」
暫くして疲れた陸は眠ってしまった。
ここはボクの夢の中だけど、夢の中でも夢って見られるんだと思いながらと並んで寝顔を見つめる。
幸せそうに人形を抱いて眠る陸はやはり可愛い。
「は疲れた?」
「ちょっとだけっ」
「なら眠りなよ。ボクが見ててあげる」
「えっ?!ヤ、ヤダ!」
「どうして?」
「っ……と、とにかくヤダ!」
「……クスッ、頑固」
「うっ、うるさいなぁ!もうっ……私帰る!」
照れ隠しで怒ってるのはバレバレだった。
けどこっちに背を向けたを見て……ボクは咄嗟に手を掴む。
またボクから離れるの。
行かないで。
相手は本物のじゃない。
だけどそれでも彼女と離れたくなくて……つい手に力を込める。
「離してよー!!」
「そう急ぐ事ないでしょう」
「帰るったら帰るのー!」
(嫌だ……)
「……行かないで」
「何言ってるか聞こえないー!」
「っ……行かないで!!」