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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第9章 8 Melody.〜天side〜




「喧嘩しないで。両方使って遊ぼう」

「そうだね!天頭いいっ!」

(嬉しそうにしてる)

「きゃー!助けてー!悪い人に捕まっちゃったのー!」

「あ……!ま、待ってて!今助けるよリ◯ちゃん人形!」

「はははっ!陸っ……!リ◯ちゃん人形って丸々言っちゃおかしいよ……!」



保育園が終わるくらいか……もしくは小学校低学年か。
この頃のは、まだまだ遊びたいって欲が大きくて全くお姉さんぽくなかった。


笑った顔はあどけないし……まるで本物の天使みたいだ。



「天!天は王子様役ねっ!」

(このシチュエーションで王子……)
「人形は?」

「はいこれ!」

「ありがとう」

「ちょっと待ってよ!それじゃオレの仮◯ライダーはどうなるの?!」

「陸もリ◯ちゃんを助けるんだよ!」

「、それじゃ悪役がいなくなるよ」
(最初からいなかったけどね)

「……あっ!」

(……仕方ない)
「わっはっは!ボクは悪の中の悪、天大魔王だ!!」



きゃはは!との笑い声が響く。
本当に楽しそう。

恥ずかしいけど悪役をやった甲斐がある。

「出たな!天大魔王!!」なんて、陸もノリノリ。



「こいつの命貰った!」

「きゃー!助けてー!」

「このっ……くらえー!!」

「うわっ!」

「どうだ!参ったかー!!」



ボクもも陸もみんな笑顔。
2人の笑った顔は凄く好きだ。

だから……



(この時間がいつまでも続けばいい……)



こう思わずにはいられない。

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