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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第9章 8 Melody.〜天side〜




「大丈夫かな……少しは力になれたかな……」

「俺達はやるだけやった。後はあいつが実力を見せつけてやりゃいい」

「……そうだよな。あの子ならきっと大丈夫だ」

「ああ、あいつならやり遂げるだろ」



さっきの音楽番組が終わり、マネージャーの運転で事務所に戻ったボク達。
そこでも2人はおかしな会話をする。


普通に聞くと特に変わりのない会話のように思えるが、ボクにとっては違って聞こえて仕方がない。

あいつだのあの子だの……それに楽と龍の雰囲気も……何もかもがイコールで〝に会った〟に繋げてしまう。



「……ねぇ」

「なんだよ天」

「最後の番組……なんでコメント変えたの」

「ああ言った方がより信憑性が高いだろ」

「……ならどうして朝の打ち合わせで言わなかったの」

「っ……下手にコメントしたわけじゃねぇんだ。別にいいだろ」



……よくないからこっちは聞いてる。
みんなで決めたコメントを勝手に変えるなんて……ボクが納得するまで説明してもらわなければ気が済まない。


楽、龍。
キミ達はボクに何か隠してるでしょう。


なんなの。答えて。



「いいわけないでしょう。……ちゃんと説明して」

「な、なあ楽……天怒ってるよな……?」

「見りゃわかる……!けど闇雲に話せねぇだろ……!」

「そうだけどこれは誤魔化すのキツいって……!」

「何コソコソ話してるの」

「うわっ!」
「どあっ!」

「……言って」

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