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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第2章 1 Melody.




(こうなったらこの人達の歌を歌ってみようっ……)



そこで浮かんだIDOLiSH7の曲。
しかし彼らは7人で歌っているから、1人じゃパートがキツい。


なら壮五さんと環くんからなるMEZZO”の曲をお借りしようか。
……いや、やはり恐れ多い。


と、色々考えた結果私が選んだのは……



(もうこれしか浮かばない……!)

「そーちゃん、これ……俺達の曲だよな?」

「う、うん……」

「なんか、違って聴こえるな」

「違って聴こえるどころか凄いよ……!とても綺麗だ……」



選んだのは結局MEZZO”の曲だった。
それも彼らの記念すべき1曲目。

失礼だけど、セカンドよりこっちの方が1人でも歌いやすいからって理由で選ばせてもらった。


私の下手くそな歌がレッスン室に響き渡る。



「っ……ど、どうでしょうか……」

「すげーよりん!!」

「えっ……?」
(りん……?)

「すげーよ!なっ、そーちゃん!」

「うん。綺麗だし上手いし……僕ファンになったよ」

(ファ、ファン?!)



真っ先に感想をくれたMEZZO”の2人。

ここはカラオケじゃないんだし、勝手に歌い出してしまった事にてっきり怒られるかと思ってた。


けど壮五さんも環くんもそんな事全然気にしていないみたい。
逆に褒めてもらってちょっと安心した。



「ソウはアイドル好きだからなー」

「で、でも大和さん……私まだデビューしてません……」

「そんなの関係ねーの。お前さんはもうウチの人間だろ?」

「は、はい……」

「アイドルの卵でもアイドルはアイドル。さっきの、お兄さんも痺れちゃったよ?」

「し、痺れ……」

「こりゃ良い子を見つけたもんだ」

「まあねー!」

(社長さんめちゃくちゃ嬉しそう。な、なんでだろ……)


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