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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第8章 7 Melody.




それから私と陸で名前公表についての真相を話した。
最後まで聞いてくれたけど、TRIGGER2人の表情は何故か冴えない。


八乙女さんは不満そうな顔。
十さんは心配そうな顔。


やっぱり怒られるのかなって、コソコソ陸と話をする。



「七瀬。お前がやった事、どれだけ影響が大きかったかわかってるか?」

「はい……」

「お前の感情だけで動いた結果があれだ。と天を思ってんなら他に方法があっただろ」



八乙女さんの焦点は陸に当てられた。
私達の中では一旦落ち着いた話題を掘り返され……またもや陸から元気がなくなる。


……彼らの本題はサイトの事。
お気遣いはとても嬉しいが……これ以上はもういい。



「楽……さっき陸くん言ってたじゃないか、あれしか方法がなかったって」

「けどな……!」

「ああでもしないと天は反応しないよ。それは楽だってわかってるだろ?」

「……っ」

「あ、あのっ……」

「ん?どうしたの、ちゃん」

「今日はわざわざ来てくださって本当にありがとうございます。でもこの話はもういいんです」

「もういい?あれ見てなんともなかったのかよ」

「そんな事はなかったです。ショックだったし……ヘコみました。けど私は明後日収録なんです……!そこでデビュー曲を披露するんです!だから批判は気にしないで、今は前を向こうって決めたんです」

「お前……」

「ですから私なら大丈夫ですよ!この向かい風……番組放送時には追い風にしてみせます!」

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