第8章 7 Melody.
(ああ……気まずいなぁ……)
立ち話も悪いと思って寮の中に入ってもらい、今は私の部屋。
混乱を避けるため、陸だけこの場にいてもらう事になった。
変に緊張している私達は……2人して正座だ。
「えっと……」
(何から話せばいいのか……)
「ははっ」
「え……?」
(八乙女さんが笑った……)
「ここあんたの部屋だろ。何正座してんだよ」
「あっ……す、すみません……!」
「楽にして。俺達怒りに来たわけじゃないから」
「は、はい……」
(十さんって生で会うとあんまりエロくない……かも)
とにかく話を早く終わらせたいと思う。
だってテーブルの反対側でTRIGGERの八乙女さんと十さんが揃って微笑んでいるんだ。
こんなの長時間耐えられるわけがない。
どう説明したら1番いいのかわからないけど、姉と呼ばれている件についてはもう隠せないだろう。
「で、どうして七瀬はあんたを姉って呼んでんだよ」
「それは……わ、私と陸は幼馴染でそれで……」
「え……じゃあちゃんは天とも?」
「は、はい……」
「マジかよ……じゃああの番組でRe:valeがお前の名前を出したのは……」
「それはオレが頼んだんです。天にぃに姉の事知ってほしくて……」