第8章 7 Melody.
(だっ、誰かいる……!)
そんなこんなで寮まで帰ってきた私達だが……
フと入り口に視線を向けると、何やら怪しげな人影が2つ見えた。
紡ちゃんと社長さん……または万里さんかなと思ったけど、背丈からして紡ちゃんではない。
「あ、あのっ……あそこに誰かいます……!」
「本当ですね……さんは下がっていて下さい。もしかしたらあなたに反感を持っている人達かもしれません」
「う、うん……」
「大丈夫ですよ、。あなたはワタシが守ります」
「あ、ありがとうございますナギさん……」
「行きますよ」
一織くんを先頭に7人に囲まれながら玄関に近づいていく。
反感を持っている人ではないような気がするけど、陸がやたらと「姉、離れないで!」ってめちゃくちゃ守ってくれるから、大人しく真ん中にいる事に。
三月さんやナギさんも凄く警戒してる。
「あっ……!」
(あの人達は……)
「OH……八乙女氏に、十氏です?」
「よっ。お前らおせーよ」
「みんなお疲れ様。ごめんね、ちょっと用があって待たせてもらったよ」
(やっ、八乙女さんに十さん……?!)