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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第7章 6 Melody.〜天side〜




これくらいの事で挫けられては困る。
例えデビューした後でも、自分は何もしていなくても……クレームなんて入る時は入るんだから。


最初から甘やかしていたら、今後向かい風に立ち向かえない人になるかもしれない。



「フォローはしないよ」



だからボクはこう言ったんだ。
の為を思って。

どうしてもダメだってなるまでは、とことん立ち向かってほしかったから。



「どうしてだ天!」

「これくらいよくある事でしょう」

「確かに俺達も散々文句言われてきた。けどな、はまだデビュー前だぞ!」

(……?)
「何会ったこともない女の名前を呼び捨てにしてるの」

「あ?それは今関係ねぇだろ!!」

「そうやって直ぐに気安く呼ばないで。……イラつく」

「っ……このっ……!」



イラつくでしょう。
IDOLiSH7のマネージャー、小鳥遊さんにも楽はそうやって名前で呼ぶ。


……いや、別に小鳥遊さんの事はどうでもいい。
ただの事は簡単に呼んでほしくなかった。


ボクが負けるなんてこれっぽっちも思ってないけど、楽のその顔とテクニックでに近付いたらどうなるかわからない。


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