第7章 6 Melody.〜天side〜
ボク達が出演した番組が放送された翌日。
こちらもこちらで朝から騒ぎになっていた。
「天、こっち来いよ」
「朝から何?」
「ちょっとこれを見てくれ……」
事務所に顔を出すなり、楽と龍はボクにスマホを見せてきたのだが……
開いていたのは……がこれでもかってくらいに叩かれているサイトだった……。
(酷い……)
「……なんでこんなものボクに見せるの」
「俺らも関係してっからだよ。あの番組に出てたんだからな」
「彼女……きっとショックを受けてるよね……」
デビュー前のくせにRe:valeとTRIGGERを使って名前を売るなんて最低。
女だからって許されると思ってるの?
身体でも売ったんじゃね?
Re:valeとTRIGGERを利用すんな!
ファンなんか1人もつかねぇよ。
あんなクズは死ねばいい。
デビュー前に消えちまえ!
画面を何回スクロールしてもこんなのばかり。
見ていると、テレビの影響は大きいんだって改めて思い知らされる。
けどの事を考えると心配だ。
1人で膝を抱える姿が目に浮かぶ。
「百さんと千さんもこの件知ってたよ……。勝手に名前を出したオレ達のせいだから、全力で彼女をフォローするって……」
「それにRe:valeに頼まれた。俺達にも協力してほしいってな」
「……そう」
「彼女をフォローしよう。このまま放っておけないよ……」