• テキストサイズ

【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第6章 5 Melody.




しかも聞いた天は少し驚いたような表情を見せた。
けどそれはほんの一瞬で、直ぐに元の顔に戻る。


いつ収録したのかはわからないけど、番組内で言われちゃ信じるしかなくなるだろう。
だからこの日に天は、私の存在を嘘から本当へと変えたに違いない。


じゃあRe:valeさんからの共演話は天が仕掛けたものなのだろうか。



「ごめん、オレが百さんに頼んだんだ」

「え……?」
(どういう事?)

「ほら……姉がウチに来た時、オレ天にぃに送っただろ?でも嘘だって言われて……」

「うん……」

「あのまま嘘で終わりにされるのが嫌だったんだ。本当に姉はいるのに……」

「でもだからって番組内で……」

「それしか思いつかなかったんだ……!控え室で言ったって、どうせまた嘘だって言って終わるだろうし……こうでもしないと天にぃは信じてくれないよ……」



まさか陸がここまでしていたなんて全然知らなかった。

どうしても私の存在を天に教えたかったとか
会えないならせめて名前だけでもとか……この子は全て話してくれたけど、共演話までは手を出していないらしい。


もう起きてしまった事だから仕方ないけど……天にはまだ知られたくなかったな……。


/ 395ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp