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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第6章 5 Melody.




「……あ」

「陸……?どうしたの?」

「い、いや……そういえば今日は天にぃが出てる回の放送日だなと思って……」



共演話が衝撃的すぎてうっかりしてた。
朝番組表を見ていたからそれは知っている。


私もみようと思って録画のタイマーはセットしておいたけど……今度は自分がその番組に出るんだと思うと、なんだか複雑な気分だ。



「あ……あのさ、姉」

「なに……?」

「よかったら一緒にみようよ……!天にぃの活躍!」

「え……?」

「1人でみるよりいいだろ?それに姉と……も、もっと一緒に居たいし」

「私と……?」

「あっ……!へっ、変な意味はないよ?!本当だよ?!」



陸ってば何慌ててるんだろう。
頬を染めながら言ったら勘違いされるかもしれないのに。


でも大丈夫。
陸が嘘を言ってるかどうか……私にはわかるから。



「ふふっ、もう焦りすぎ……!」

「だって……っ」

「よしわかった!じゃあ今日は一緒にみよう!私の可愛い弟くんっ!」

「なっ……可愛いは余計だろー!」



キミのその顔が赤く染まってるのを、可愛い以外になんて表現すればいいのかさっぱりわからない。


直ぐ慌てるとこ。
直ぐ照れたりするとこ。
ほっぺを掻く仕草。
大きめの目。


ほら、全部可愛い。



「ふふっ、ごめん」

「……姉なら許す」

「こーら、拗ねないの」

「す、拗ねてないよ」

「ほんとかなー?」

「本当だよ!もう……からかうなよなー!!」

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