第6章 5 Melody.
「ねぇユキ!オレ待ちきれない!!」
「何を待ちきれないんだ?」
「ちゃんだよ!!早く会いたくてたまんない!!」
「ああ、あの時名前を出した子か」
「そうそう!!もうオレ達がちゃんをデビューさせちゃおう!!」
「それは事務所次第」
共演の話がに伝えられる何時間も前の事。
Re:valeの百と千は、自身の事務所でこんな会話を繰り広げていた。
陸に話を聞いてからずっと興味を持っていた百。
時期が来るまで待ってようとしたらしいが……どうやら限界になってしまったようだ。
「オレが小鳥遊事務所に電話してみる!!」
「でも今はまだデビュー曲を仕込んでるんじゃないか?」
「それならそれでいいよ!今からちゃんのスケジュールを押さえるだけ!!」
「そう上手くいくかな」
「大丈夫だよ!!じゃあかけるね!!」
「はいはい」
百のスマホが呼び出し音を発し始める。
勝手に興奮していた百の心臓は既にバクバク状態だ。
そんな姿を冷静に見つめる千は、きっと断られるだろうと予想。
まだ早すぎると。
「はい、小鳥遊事務所の大神です」
「あっ、バンさん!オレです!モモです!」
「百くん……?どうしたの?」
「今社長さんいますか?!ちょっと話があって!」
「社長?うん、いるよ。直ぐ繋ぐから待ってて」
「はい!……うわー緊張してきた!!」
「モモ、深呼吸」
「ああそうだね!!スー……ハー……よし!!あー緊張する!!」
「全然意味ないな……」