第6章 5 Melody.
「えぇっ?!」
驚いた。
驚きすぎて心臓が止まるかと思った。
Re:valeさんと共演?私が?
まだデビュー曲すら発表してないのに?
Re:valeさんはアイドル界のトップにいる。
そんな人達といきなり共演だなんて……。
「がRe:valeと?!」
「はい。彼らが直々に彼女をと声をかけてきたんです」
「ミスターモモ達がですか?」
「ええ。是非一緒に仕事がしたいと」
「ま、待ってください!どうしてRe:valeさんは私の存在を知っているんでしょう……?」
「さあ……そこまでは聞いていませんが」
ありえない。
だって私を知っているのは事務所の人間だけのはず。
天には陸が言ったけど……あれは嘘扱いされて終わったんだ。
なのに何故そんな大御所から声がかかったんだろう。
「彼らの番組にゲスト出演という形です。そこでデビュー曲を発表しますよ」
(……はい?!)
「そんなっ……!大先輩の番組でですか?!」
「そうです。これも彼らからの希望です」
もう思考が追いつかない。
でも話を聞く限り、Re:valeさんはかなり私を推してくれているような感じがする。
会ったこともないのに一体どうして……。
(あーもうわからないよっ……)