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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第5章 4 Melody.〜天side〜




1日オフ……。そんなのいつ振りだろうか。
TRIGGERを結成してからはあまりなかった気がする。


半日オフとかはよくあったけど。



「で、なんで俺まで来なきゃなんねぇんだよ」

「いいじゃないか。たまには3人で遊ぶのも!」

「龍が行きたいだけでしょう」

「っ……ダメかな?」

「別に。ただしあまり人目のない場所にする事。いくら変装したってファンはわかるからね」

「大丈夫!俺のとっておきの場所に2人を案内するよ」



実は朝の電話で「そこでなんだけど……みんなで何処かに出かけないか?」って龍に誘われた。

あまり気が乗らなかったけど、なんか計画してそうな感じがしたから仕方なくOK。


隣に座ってる楽はちょっと不満そう。



「なんだよとっておきの場所って」

「まあ着いたらわかるよ」

「ハァ……蕎麦食いてぇな」

「楽は髪の毛まで蕎麦にするくらいの蕎麦好きだよね」

「あ?どういう意味だよ天」

「だって色が蕎麦みたいでしょう?」

「元からだよ!!」



ははは!って龍の笑い声が響く。
つられてボクもちょっとだけ笑ってしまった。

それが意外だったのか、楽はハッとなって照れくさそうにしている。


ボクだって笑う時は笑うのに。



「ったく……」

「2人ともー!もう直ぐ着くぞー!」

「うるせぇよ龍!!車にいんだからデカい声出さなくても聞こえる!!」

「ははは!ごめんごめん!」

「大目に見てあげなよ、楽」

「あ?」

「楽しそうだよ、今の龍」

「……そうだな。まあいつも龍には迷惑ばっかかけてっから、」

「楽がね」

「今日くらいは〝まあまあ〟なんて言わせねぇように……って、なんで俺なんだよ!!お前だろ!!」

「あっ、そろそろ着いたんじゃない?」

「っ……このクソガキ……!!」

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