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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第4章 3 Melody.




そして翌日。
今日は朝からレッスンだった。


途中休憩を挟んだとはいえ、まだお昼過ぎなのにもうクタクタだ。



(体力もつけなきゃ……!)

「あ、いたいた。くんちょっといいかな」

「しゃ、社長!どうしたんですか……?」

「うん、キミに聴いてもらいたい曲があってね。一緒に来てくれる?」

(曲……?)
「は、はい……!」



IDOLiSH7のみんなは今お仕事に行っている。

あの人達がいる時はとても賑やかだけど、居ないと静かでちょっと寂しい。


なんだか売れないアイドルになった気分。



(って、実際まだ売れてない……)

「はい、入ってねー」

(社長室か……)
「失礼します……!」

「今用意するからね」



私をソファーに座らせ、プレイヤーにディスクをセットする社長さん。
彼の顔も手つきもどこか楽し気だ。


もしかして明るい感じの曲なのかな?
疲れちゃったから元気ほしいな。


とか考えてる間にイントロが流れ始める。



「これ……」
(可愛らしい曲……)

「はい、これがキミのデビュー曲ね!」

「そうなんですか……んえっ?!」



耳を疑った。
驚きすぎて声が裏返る。


これが?私のデビュー曲?


社長さん、それは流石に早すぎやしないだろうか。

マネージャーいないし。
レッスンだってまだ1回しかしてないし。



(本当に私のなのかなぁ……)

「ふふーん!」

(す、凄い笑顔……)



いや……あれこれ考えても無駄だ。

決定のようです。

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