第4章 3 Melody.
「よくもそうサラッと言えますね。恥ずかしくないんですか」
「え?あっ!!い、いやこれは……!」
「もしかして、りっくん……りんの事、好きなのか?」
「ちっ、違うよ!好きだけどそういうんじゃなくてさ……!」
「陸は私をお姉さんみたいに思ってるだけで……っ」
「さんも何赤くなってるんですか。可愛い人だな」
「って、これまたサラッと言う我が弟……」
こうやって弄られていると、まるで学生に戻ったような感覚になる。
恥ずかしいけど楽しい……そんな感じ。
自分も「可愛い」と言ってしまった事に気付いて赤くなる一織くん。
私に恋愛感情があるんじゃないかと勘違いされて慌てる陸。
それを見て笑う大和さんと三月さん。
全くもって興味がなくなったのか、1人無言でプリンを食べ始める環くん。
「OH……では、ワタシもを赤くさせてみせます」と変な気合いを入れているナギさん。
そして紡ちゃんと一緒にカレーを盛り付けている壮五さんも、こっちを見ながらクスクスと笑っていた。
「皆さん!カレーの用意が出来ましたっ!!」
「唐辛子で辛さの調節が可能だよ」
(うわ……調節するには量が……)
「こ、こんなに使いますか?唐辛子……」
「えっ……僕はこれでも足りないんじゃないかって思うんだけど……ダメかな?」
(もしかして壮五さん……極度の辛党?)