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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第37章 36 Melody.〜天side〜




「ははっ、そんなに嫌なのか?」
「だったらいいじゃねぇか」
「俺も見たい。だから……なっ?」
「よし、決まりだな。約束守れよ?」

「……」
(もう無理)



耳を塞ぐのをやめたボクの元に届く楽の言葉。
なんとなく何について話してるのか察しがついたけど……これ以上を独占されるのは耐えられない。


だから……今からスマホの奪還を実行する。



「ねぇ、いつまで人のスマホ使うつもり?」

「あ?別にい––––」

「よくない。返して」

「……嫌だと言ったら?」

「キミを縛り上げてここに放置する」

「いいぜ、やれるもんならやってみろよ」

「いいの?アレの相手をずっとする事になるってわかって言ってる?」

「アレ?」

「そう、アレ」

「楽〜!俺の相手もしてくれ〜!呑もう!」

「げっ……!」



今だと、楽が龍を見て青ざめてる間にスマホへと手を伸ばすボク。
だがしかし掴んだのは空気だけで、目標はまだ楽の手の中。

ムキになったボクは更に腕を伸ばすけど、彼は狙ってかわしてるのか全然奪い取れない。


……おかげで怒りが最高潮。



「…………あのさ」

「あ?……んげっ……」

「そんなに縛られたいなら早く身体を差し出して。ボクが思いきり締め上げてあげる」

「差し出さねぇよ……!」

「縄が大好きなんでしょう?キミって変な趣味持ってるんだね、知らなかった」

「んな趣味あるわけねぇだろ!……ほら」

「っ!」
(……また投げる)



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