第37章 36 Melody.〜天side〜
何を想像したのだろう。
機械が作り出す文字を見ているだけでも、焦って照れてるの姿が目に浮かんでくる。
可愛い。
「……さっきからこいつ、ずっとしてんな」
「あはははー!本当だ!」
「はっ?!お前もう酔っ––––って!酒入ってねぇじゃねぇか!さっき開けたばっかだろ!」
「いやぁ〜こうして3人で呑むって久しぶりだからさぁ〜嬉しくってさぁ〜」
「あー……ったく……」
龍、早くも危険人物化。
だがボクは構わずとやり取りを続ける。
何?その反応。
何か想像した?
教えて。
こうしてイジると、また可愛い反応が返ってくるから楽しい。
【や、やだ!言わない!】
【へぇ……ボクに隠し事するつもり?】
【そっ、そんなんじゃないけど……】
【なら教えて。何を思い浮かべたの。】
【っ……言わなきゃダメ……?】
【ダメ。】
【早く。】
【えっと……】
【そのっ……】
【は、裸になって……ベ、ベッドの上でするやつ……っ】
【相手は?】
【キミの頭に浮かんだ相手は誰?】
【天っ……】
(っ……可愛い……)
このやり取り、実際に会って話したかった。
そうしたら……
真っ赤な顔。
潤む瞳。
モジモジする姿。
これ……全部見られる。
想像しただけでも疼くんだから……やはりボクは欲求不満なのだろう。
(余計抱きたくなった……)