第3章 2 Melody.〜天side〜
一方Re:valeは、早速陸に報告の電話を入れていた。
「もしもし陸?!言ったよ!ちゃんの名前!!」
「あ、ありがとうございます!それで天にぃは……」
「見事に取り乱してたよって伝えて。ああ……見事ってところは強調しといて、モモ」
「見事っ!!!!に取り乱してたよ!ってユキが言ってる!!」
「そうですか……。これであれは嘘じゃないってわかってもらえたかな……」
収録前にも会話していたこの人達。
その時陸はこう話していた。
〝姉はオレ達の幼馴染なんです。でもずっと会ってなくて……数年ぶりに今日再会したんです〟
〝天にぃも気にしてると思って、姉が来たことを伝えたのに……そんなの嘘だって……〟
〝さっき姉から聞いたんです。どうしてアイドルになろうと思ったのかとか……色々〟
〝姉は天にぃに会いたくて入ったって言ってました。ただ会うには先ず自分が成功してからじゃないとって……〟
〝生半可な気持ちで事務所に入ったんじゃないんです!!そんな姉の事、オレ応援してあげたくて……。まだ会えなくても、せめて姉がいるって事だけは天にぃにわかってほしいんです……〟
〝だからお願いします!ちょっとでいいから……姉の存在を天にぃに教えてくれませんか……〟
と、陸はと天を思って、Re:valeに何度も頼み込んだ。
耳を寄せ合って聞いていた百と千は……そんな彼に心動かされ、OKしたというわけだ。
「大丈夫だよ!動揺してたし、天もわかってくれたよ!!」
「そうだといいんですけど……」
「ちょっとモモ代わって」
「あっ!!ちょっ!」
「陸くん、ご褒美の話忘れないでね」
「えっ……?あ、ああ……姉に会わせるってやつですよね?」
「そうそう。どんな子か気になるからね」
「あ!それ、オレも楽しみにしてるよー!!」
「っ……モモっ……耳元で叫ぶな……っ」
「ああああ!!!ごめん!!ごめんユキー!!!!」