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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第3章 2 Melody.〜天side〜




一方Re:valeは、早速陸に報告の電話を入れていた。



「もしもし陸?!言ったよ!ちゃんの名前!!」

「あ、ありがとうございます!それで天にぃは……」

「見事に取り乱してたよって伝えて。ああ……見事ってところは強調しといて、モモ」

「見事っ!!!!に取り乱してたよ!ってユキが言ってる!!」

「そうですか……。これであれは嘘じゃないってわかってもらえたかな……」



収録前にも会話していたこの人達。
その時陸はこう話していた。


〝姉はオレ達の幼馴染なんです。でもずっと会ってなくて……数年ぶりに今日再会したんです〟

〝天にぃも気にしてると思って、姉が来たことを伝えたのに……そんなの嘘だって……〟

〝さっき姉から聞いたんです。どうしてアイドルになろうと思ったのかとか……色々〟

〝姉は天にぃに会いたくて入ったって言ってました。ただ会うには先ず自分が成功してからじゃないとって……〟

〝生半可な気持ちで事務所に入ったんじゃないんです!!そんな姉の事、オレ応援してあげたくて……。まだ会えなくても、せめて姉がいるって事だけは天にぃにわかってほしいんです……〟

〝だからお願いします!ちょっとでいいから……姉の存在を天にぃに教えてくれませんか……〟



と、陸はと天を思って、Re:valeに何度も頼み込んだ。

耳を寄せ合って聞いていた百と千は……そんな彼に心動かされ、OKしたというわけだ。



「大丈夫だよ!動揺してたし、天もわかってくれたよ!!」

「そうだといいんですけど……」

「ちょっとモモ代わって」

「あっ!!ちょっ!」

「陸くん、ご褒美の話忘れないでね」

「えっ……?あ、ああ……姉に会わせるってやつですよね?」

「そうそう。どんな子か気になるからね」

「あ!それ、オレも楽しみにしてるよー!!」

「っ……モモっ……耳元で叫ぶな……っ」

「ああああ!!!ごめん!!ごめんユキー!!!!」

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