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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第33章 32 Melody.




「た、食べますから!皆さん落ち着いて下さい……!」



軽い喧嘩を始めてしまった環くんと壮五さん。

騒ぎが大きくなったら大変だと思って食べる事にしたのだが……流石にタバスコたっぷりのパスタは食べられない。


口にしたら本当に死にそう……っ。


さてどうしたものかとフォーク片手に固まっていると……一織くんと三月さんが新たなパスタを作ってくれて、私の目の前に差し出してくれた。



「死にたいんですか?あなたは」

「作り直したからこっち食えよ!」

「あ、ありがとうございます」
(美味しそう……)

「んじゃあ、こっちのタバスコパスタは、そーちゃんが食えよ」

「えっ……僕今お腹いっぱいで……」

「もったいねぇだろ。あんたがかけたんだから、あんたが責任持てし」

「……わかった」



こうしてなんとか騒ぎがおさまり……私は壮五さんと食事する事になった。

満腹のお腹に詰め込んでる姿を見ていると、なんだか申し訳なくなる。



(最初から食べるって言えばよかったな……あっ、でも結局はタバスコパスタか……)

「ちゃん、ちょっと聞いてもいいかな……」

(えっ……?)
「はい、なんですか……?」

「うん……どうして食べないって言ったのか気になってしまって……」

(表情がめちゃくちゃ暗い……!)
「い、いえ!あれはナギさんの言う通りただのダイエットで……!」

「そうは思えないんだ……。だってちゃん、凄く辛そうな顔をしていたように見えたから……」

「っ……」
(ど、どうやって誤魔化そうっ……)

「一体何があったんだい……?」

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