第3章 2 Melody.〜天side〜
「……!」
(今なんて……)
「その話なら俺達も聞いた。なっ」
「うん。名前までは知らなかったけど……一体どんな子か気になるよね」
「すっごく可愛いんだって!!オレ緊張しちゃう!!」
「緊張するの早すぎ」
ボク……収録が終わったらきちんと陸から話を聞くつもりだった。
なのに今その名前を耳にするなんて。
……は間違いなくだ。
流石に動揺が強すぎる。
楽や龍、そして百さんや千さんの会話がうまく耳に入ってこない。
「天は?!知ってた?!」
「……ええ、知ってますよ」
「珍しいな寝ぼけた顔して。大丈夫かよ」
(楽に心配された……最悪)
「大丈夫だよ」
「やっぱり具合悪いんじゃないか?」
「龍は何言ってるの。その子、これからどう這い上がってくるか楽しみですね」
返事するのに少し間があいてしまった……なんという失態。
もはやの事より今のミスの方に考えが向いてしまう。
これじゃプロとは言えない……。
「だよねだよね!オレも楽しみ!!」
「じゃあ今回はこの辺で。モモ」
「わかってるって!みんな!みてくれてありがとう!また次回会おう!!」
「こら、TRIGGERの3人にお礼言い忘れてる」
「忘れたわけじゃないよ!今から言うんだよ!」
「そう、ならいいけど」
「天!楽!龍!今回はありがとね!!」
「いえ、とても楽しかったです」
「また呼んでくださいよ」
「そうだね、是非また共演させてください」
「勿論だよ!!」
「モモが締まりないから代わりに僕が締めるよ。みんな、またね」
「えっ?!ユキ酷い!モモちゃんハートブレイク!!」