• テキストサイズ

【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第31章 30 Melody.




ビデオ通話だけは無理って何度も訴えた結果、写メを送る事になった。

よかった!写メならまだ平気!と何故か安心した私は、待っててね!なんて明るく電話を切ったけど……それはそれで緊張して、なかなか自分にカメラを向けられない。



(ていうかセクシー顔を自分で撮るってどうなの?!)



と、躊躇っている間にも天からラビチャが次々と送られてくる。


【まだ?】
【早くして。】
【待てない。】


そう急かされると余計緊張してしまう。



(もうやるしかない……!)



撮り直しをしていたら更に時間がかかるからと……一発勝負でカメラを向け、シャッターを切る。


そうして画面に残ったのは、思いっきり照れてるだけの自分の顔。

これじゃダメ出し食らうなぁとわかってたけど、天が待ってるからとりあえず送ってみた。



(怖い……っ)

【……何これ。】

(うわぁぁぁ……絶対怒ってるっ……)

【こんな可愛いの頼んでない。】

「……へ?」



予想通りアレコレと指摘してきた天。


セクシーさ0。
話にならない。
もっと力抜いて。


ごもっともですって小さくなりながらやり取りをしたけど……最初に言われた「可愛い」がどうしても頭から離れない。



(恥ずかしいなぁ……っ)

【当日はこんな可愛い顔しない事。】

(また言われたっ……)
【う、うん】

【……写真にして良かった。】

【どうして……?】

【残るでしょう。】

【え、まさか保存したの……?!】

【さあね。】

(さあねって……!もうっ……)


/ 395ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp