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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第31章 30 Melody.




この日から私のスキンケアはより徹底された。


寮でパックしてると「出たー!!!!」なんて、三月さん達に幽霊扱いされたり

少しでも小顔になるようにサポーターで固定してると「出たー!!!!」なんて、また三月さん達に幽霊扱いされたり。


なんでいつもびっくりされるんだろうって不思議だったけど、今回のCMを最高のものにしたい一心で……私は出来るだけの努力をした。



「……で、今はマッサージ?」

「ん……」

「やりすぎも良くない。ほどほどにね」

「うん……」



そして打ち合わせがあった日の夜。
天とは電話でも色々話した。


CMのイメージはセクシー。
だからそれなりの表情をしなくちゃならないし、天とも近寄らなければならない。

私には天ほどのエロさはないから、どうやったら大人っぽく演じられるかとか……沢山アドバイスをもらった。


試しに鏡に向かって顔を作ってみたけど……良いのか悪いのか自分じゃわからない。



「ねぇ天……こんなのでいいのかな」

「……電話じゃ見れない」

「あ……そ、そうだよね」

「ビデオ通話で見せて。評価してあげる」

(ビデオ?!)
「えっ!い、いいよ!」

「よくない。早く切り替えて」

「えぇっ……!」
(無理ー!)


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