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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第30章 29 Melody.〜天side〜




あれから暫く、興奮しながら意気込みを語ってた。


絶対上手くやってみせる!
そしたらもっともっと仕事が増えるかもしれない!


ボクと付き合ったとはいえ、TRIGGERの〝ボク〟と肩を並べたいという思いは忘れていないようだ。



(追いかけてきて。ここで待ってる)

「んもう!なんでウチの天なのよ!」

(……姉鷺さん?)



翌朝。
事務所待機をしていると、マネージャーの姉鷺さんが勢いよくドアを開けて入ってきた。

手に持っている紙は握力によりくしゃくしゃだし、もう片方の手に握られているペンは今にも折れそうになってる。


これは誰がどう見ても不機嫌だ。



「なんだよ、何かあったのか?」

「何かってもんじゃないわよ!天にCMの話が来たの!」

「CM?それなら良い話なんじゃ……」

「龍はわかってないわね!!今回共演なのよ!!あの小娘と!」

(……まさか)



そう、そのまさかだった。
からはそんな話聞いていなかったから、今朝急遽決まったのだろう。


男がいた方が商品のイメージに合う。
TRIGGERの九条くんがそのイメージにぴったりだ。


と、先方は言っているらしい。



「あんな女の為にウチの天は使わせないわ!」

「……待ってください」

「なによ!やるって言っても断りますからね!」

「やらせてください」

「っ……今言ったばかりよ?!あなた聞いてた?!」

「ボクを指名してくれたんでしょう。だったらやるべきだ」

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