第29章 28 Melody.〜L〜

「っ……！」
（予想外……）



全てにおいて初心者な。
だから教えた通りの言葉だけを言ってくると思ってた。


「もっと」だけでも威力は凄いのに、それに加えて「してっ……？」って可愛く言われたら……もうたまらない。



「良い子……」

「ん……んっ……」



そのせいで、さっきよりもを求めている自分がいる。


もっと舌出して……。
脱がすよ、いい……？
大丈夫……シーツ被れば少しはマシでしょう……？


なんて、声に出して言うのも惜しいくらい……今のボクはに夢中になっていた。



（綺麗な肌してる……）

「天っ……ずるいよっ……」

「……どうして？」

「私だけ脱いでる……っ」

「何？そんなにボクの裸、見たい？」

「っ……！」

（動揺してる）
「いいよ。脱いであげる」



元々こっちも脱ぐつもりだった。
を更に感じる為には、肌と肌を重ねるのが1番いい。


けど……



「やっ、やっぱりいい……！」



がいきなり取り下げてきた。
もはやボクの事なんて見てない。

両腕で胸を隠しながら、瞼をキツく閉じている。


急になんなのって少しムッとしたけど……彼女曰く、どこを見ていいのかわからなくなってしまったらしい。



「何言ってるの、自分だけは嫌なんでしょう」

「そっ、そうだけどでもっ……」

「……ならどうしてほしい？」

「えっ……？」

「ボクにどうしてほしい？キミの言う通りにしてあげる」