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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第28章 27 Melody.




(何これっ……)



暫くして天に呼ばれた私。
行ってみると、テーブルの上には美味しそうなご馳走ばかりが並んでいた。


和え物、魚の煮付け、天ぷら、それにご飯とお味噌汁。
更に食後にはデザートとお茶まで用意してくれたらしい。



(短時間でここまで仕上げるなんて……す、凄い……)

「は和食派でしょう」

「あ……覚えてたの?」

「当然。ご飯をよくおかわりする子だった」

「うっ……」
(確かに沢山食べてたけど……)

「でも今は食べ過ぎない事。体型が変わる」

「う、うん」



いや、もちろんパンや麺類も好き。
その中でも白いご飯が大好きってだけで……別に食いしん坊じゃない。

食べ過ぎに関しても、今はアイドルだから太ってしまうのは良くないってわかってる。


わかってるけど……これは誘惑が凄すぎ。



(早く食べたい……っ)

「いただきます」

「い、いただきます」



さてどれから食べようとか考えつつ、先ずはお味噌汁を一口。
それはどこかおばさんを思い出させる味だった。


母親の味、覚えてるのかな……。


懐かしい気持ちにさせられた私は、次に煮付けを口に運ぶ。



(うわ美味しいっ……!臭みとか全然ない!)



自分もそこそこ料理はするけど、もしかして天の方が料理上手?


そう思わずにはいられないくらい、この煮付けは絶品だった。

一緒にご飯も食べて……私は今食の幸せ真っ只中である。



「ふふんっ」
(美味しいっ!)

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