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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第27章 26 Melody.〜天side〜




別に仲良しこよしってわけじゃない。
けど仕事に支障が出るようになってからでは遅い。

それにいつまでもボクを無視しているの様子も気になるし……彼女とはもっとしっかり話し合わなければ。

でないと何もかも崩れてしまう。



(……)



……だからボクは会いに来た。
に会いに来た。


直ぐ目の前にある……この小鳥遊事務所まで。



「わざわざ下まで来てくださってありが––––」

「ん?どうかしましたか、さん」

「……えっ?あっ!いえ!なんでもないですよ!じゃ、じゃあお疲れ様でしたマネージャー!」

「お疲れ様。夜道には気をつけてくださいよ!」

「は、はい!!」



事務所から出てきたは、近くに停まってるボクの車に気付いた様子。

マネージャーが中に戻るまで見届けた後……ゆっくりとこちらまで近づいてきた。


……しかし彼女は何もせず通り過ぎていく。
ボクが居るとわかってて。



「……逃げるの?」

「っ……!」

「乗って」



いくら仕事終わりのプライベートな時間とはいえ、女と会うのだからボクの変装は完璧。

歩みを止めて立ち尽くすの側まで行って……そして助手席に乗るように促した。


観念したのかなんなのかわからないけど、彼女は躊躇いながらもシートへ腰をおろしてくれる。



「ベルトして」

「……うん」

「行くよ」


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