第27章 26 Melody.〜天side〜
「ねぇ、さっきの失態……どういうつもり?」
誕生日から数日後。
いまだに既読にならないラビチャ画面をスマホに隠し……今日もボクは楽と龍を説教する。
……そう、今日も。
「なあ天、お前最近おかしくねぇか?」
「……は?」
「ああ。ここの所ピリピリしてるというか……イライラしてるなってのは伝わってくるよ」
「してない。勝手に決めつけないで」
イライラ……。
そう言われたらそうなのかもしれない。
あのパーティーの次の日からずっと、ボクは事あることに2人に物申している。
立ち位置がおかしい。
あそこはもっと笑うべきだ。
勝手に変なコメント言わないで。
普段もよく言って聞かせていたけど、最近じゃ更に回数が増えたように思う。
「あいつとなんかあったのか?」
「ちゃんと連絡とってる?」
「……キミ達には関係ない」
「あんだろ。こっちは毎日毎日いちゃもんつけられてんだ」
「……いちゃもん?」
「こ、こら楽……!」
考えてみれば、2人にはただのいちゃもんにしか聞こえないかもしれない。
細かい所まで一々指摘しては衝突して……ここ数日はグループ内の空気が凄く悪かった。
このままでは亀裂が入っていくばかりだ。