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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第3章 2 Melody.〜天side〜




「お願いします……!に会わせてください!」

「ごめんなさいね……まだ嫌だって言うのよ」

「っ……」

「ねぇ天くん……?本当はと何があったの?」

「……いえ」

「あ……言いたくないならいいの、ごめんなさい」

「……すみません、お時間を取らせてしまって。また来ます」



また来ますーー。
それは明日も来ますという事だった。

行くたびにワザと大きな声で話したよ。
ボクが来たことを教える為に。


けどそれでもは全然出てきてくれなかった。



「天にぃ……!」

「陸……」

「どうだった?!姉は?!」

「……ダメ」



家で帰りを待つ陸に「今日も会えなかった」って伝えるのも辛かった。
ボクと同じくらい彼女を心配していたし……お姉さん的な存在として、陸はをとても慕っていたから。


会えなくなったのならそれは仕方ない。
でもせめて理由を知りたい。
何も聞かされずに残されたボクたちの事を考えてほしい。


という伝わらない思いを……ボクは何度心で訴えただろう。



「そっか……」

「明日また行く。陸は待ってて」

「っ……次はオレも行くよ!」

「ダメ。発作が出たら大変でしょう」

「大丈夫だよ!!だから……」

「ダメ。……待ってて」

「っ……わかったよ」

「……良い子」


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