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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第25章 24 Melody.〜天side〜




(これは……)



が差し出してきたのは小さな箱。
その中には、華奢なタイプのネックレスが1つ入っていた。


こういうのはつけられない。


直ぐにそう思ったのだが、アクセントはボクのイニシャルである〝T〟

普段つけられるように配慮したのだろうか。



「ありがとう姉!うわぁ……!改めて見ると凄くいい!」

「あ、ありがとう……っ」

「つけていい?!」

「う、うん」



陸にも同じタイプの物を買ったようで、彼のは〝R〟になっている。
嬉しそうにつけた陸の首元で、それはキラッと輝いた。

まるで「天にもつけてほしい」と言ってるように見える。


自分のイニシャルならプライベートくらい……と、ボクは黙ってネックレスに言われた通り〝T〟を首につけた。



「天にぃ似合う!かっこいい!」

「陸もね」

「ありがとう!姉もつけなよ!」

「えぇっ……今……?!」

「折角買ったんだから、つけなきゃもったいないだろ?」



どうやら3人お揃いのようだ。
モゾモゾと自分のを取り出したの手にあるそれは、彼女のイニシャルがポイントになっている。


この歳でお揃い……。


ちょっと気恥ずかしいけど……悪くはない。



「うん!姉可愛い!」

「っ……ネックレスつけただけだよ……」

「似合ってるって意味でしょう」

「そうそう!姉似合ってる!」

「あ、ありがとう……」


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