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【アイナナ/R18】Melody.【九条天】

第25章 24 Melody.〜天side〜




何やらボソッと呟いたは、ほんのり頬を染めながら楽達の方へと行ってしまった。
話をしているみたいだけど、周りが騒がしいせいか聞こえない。


楽、に変な事しないでよ。


そう思う中、ボクと陸の誕生日パーティーが賑やかに始まっていった。



「天にぃ楽しんでる?遠慮しないで沢山食べてよ!」

「陸は食べ過ぎ」

「だって美味しいから!姉が作った料理!」

(……が?)



人数が多い分、並んでいる品数も……ひと皿に盛られている量も多い。

これを全て1人で作ったとは思えないけど、1からの手料理を口にしたのは今まででお菓子くらいだったし……味がちょっと気になる。


でも簡単に手を出すわけにもいかないから、料理の前で立ち尽くすしかない。



(……食べてみたい)

「あの……く、九条さん」

(……?)
「何?」

「えっと……お、お口に合いませんか……?」



そこへ感想を聞きに来た。
ボクが皿を持っていないからそうやって聞いてきたんだろう。


まだ食べていないだけなのに不安になってるのか、彼女の表情は冴えない。



「これからいただくとこ。おすすめは何?教えて」

「えっ……お、おすすめ……?」

「キミが作ってくれたんでしょう。どれが自信作?」

「ど、どれも自信作とは言えないけど……あれかな……」


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