第23章 22 Melody.〜天side〜
〝大丈夫〟
それを聞くのは今じゃない。
ここで言ってくれても何も出来ないんだから。
もっと静かな場所……誰にも邪魔されない所で、改めて聞かせてもらう事にする。
「……その代わり」
「な、なに……?」
「次は途中でやめたりしないよ」
「っ……」
「覚悟しておいて」
からの堂々宣言。
次は必ずキスするからって、ボクはにハッキリと告げた。
真っ赤な頬をして俯向く彼女が愛らしい。
このまま見てたら自分の欲に負けそうだ。
「明日は?」
「えっ?!あ、明日は私の希望で大和さんとナギさんの仕事を見学させてもらうので時間をとるのは難しいかもしれませんごめんなさい……!!」
(……だから焦りすぎ)
「なんで敬語なの。しかも早口過ぎてわからない」
「すっ、すみません!ええっと……っ」
「もういい。ボクが帰ったら直ぐ寝なよ」
「は、はい……!」
良い子。
そうボクが言うと、の頬の赤みが更に増した。
「言ってくれたっ……」って、小さな声で呟いている。
一体何の事か問いただすと、彼女は「こっちの話……!」なんて答えてはぐらかしてくるから納得いかない。
「気になるでしょう」
「い、言わない絶対言わない!」
(頑固者)
「そう、なら……」
「な、なら……?」
「……良い子」
「っ……!」
「は良い子だよ。優しくて可愛くて……このボクを虜にする程魅力ある––––」
「わ、わかった言うから!言うからもうやめてっ……」